投稿日:2020年5月26日 更新日:2023年7月25日

五月人形

役目を終えた五月人形は寄付できる?寄付先や方法もご紹介

五月人形は飾らなくなっても、これまでの端午の節句(こどもの日)のお祝いやお子さんにまつわる思い出が詰まっているもの。「捨てるのは忍びない……」と処分にお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな時に取れる方法のひとつが、五月人形を「寄付する」ことです。この記事では、そもそも五月人形は寄付できるのか、寄付できる場合の寄付先や方法はどんなものなのか、具体的にご紹介します。

\ その疑問、これで解決! /

五月人形の役目を考えると「寄付は好ましくない」という意見も

五月人形の寄付については、「あまり好ましくない」という意見もあります。五月人形の本来の役目は、「お子さんの身代わりとして、病気やけがなどの『厄』を引き受ける」というものであり、引き受けた「厄」を抱えたままのお人形を他の方に譲ることになるからです。

寄付をしない場合は、お寺や自宅などでしっかりと供養してあげてからお人形を手放すということが多いようです。供養の意味や方法については、下記ページに詳しく記載があるのでぜひご覧ください。

※感謝の気持ちを伝えよう!役目を終えた五月人形を供養する方法3選
(「五月人形 供養」の記事:https://www.furacoco.co.jp/column/2020/3099

五月人形は保育園や幼稚園などの各施設に寄付が可能

ただしその一方で、「お古でもいいから五月人形を譲り受けたい」という施設もあります。個人でも「廃棄するくらいなら、修理やクリーニングをして五月人形をリユース(再利用)して欲しい」と考える方もいらっしゃいます。

保育園や幼稚園、児童養護施設などはHPや張り紙等で寄付の募集をしていることがあるので、そのタイミングで寄付することが可能です。

ただし、年間を通して寄付を募集している施設はあまりないようです。寄付のタイミングは、五月人形を飾らなくなった時というより、寄付の募集が行われているタイミングに合わせて行う形になるでしょう。

年間を通じて寄付できる「セカンドライフ」と寄付の方法

とはいえ、寄付の募集を行っている施設を探したり、寄付できるタイミングを待ったりするのは、なかなか根気がいりますよね。実は、「NPO法人グッドライフ」の「セカンドライフ」というサービスでは、年間を通してお人形の寄付を募集しています。

■セカンドライフ

NPO法人グッドライフが運営する「セカンドライフ」では、不用品のリサイクルやリユースを行っており、国内外の方に笑顔を届け、地球環境を守ることを目的としています。「お子さんと一緒に長い期間を過ごしてきたお人形をゴミと一緒に捨てるのは忍びない」という思いから、お人形については特に、その第2の活躍の場を提供することを目指して活動しています。

・寄付されたお人形は全て供養をしてからリユースされる

五月人形は外国の方からの引き合いも多く、人気です。セカンドライフでは、五月人形などの思い入れの深いものは、全て供養をしてからリユースを行っています。

・寄付された箱数に応じてポリオワクチン募金が行われる

発展途上国の子どもたちがポリオワクチンを打てるよう、寄付1箱につき1人分のワクチン募金をしています。引き取り料金の一部から、セカンドライフがお客様の代理としてワクチン募金を行う形です。セカンドライフの寄付は環境保護と同時に、国際支援にもなるのです。

・指定日に自宅まで引き取りにきてくれる
申込みの際は、まず下記HPから寄付の申し込みを行います。ご自身で用意したダンボールに寄付するものを詰めたら、セカンドライフから届く伝票を張り付けて発送します。160サイズ以内で収まる場合はゆうパックを利用しているため、指定日に自宅まで集荷しに来てくれます。発送後3日以内に代金を振り込めば手続きは終了です。到着後、仕分けした後の全ての箱の画像を、到着案内としてメールに添付し連絡してくれます。

・費用は送付費用・供養費も含め3,000円~4,000円程度(2023年7月現在)
寄付といっても無料ではありません。セカンドライフの場合は、送付費用・供養費を含めて1箱3,000円~4,000円程度で寄付を受け付けてくれます。費用はダンボールのサイズによっても異なり、160サイズを超える場合は元払いかつ、1箱につき+1,000円が必要となります。詳細は下記HPをご確認ください。

住所:〒571-0011 大阪府門真市脇田町1-12(本部)
HP:https://www.ehaiki.jp/second/

思い入れのあるお人形に対して「次の活躍の場を用意したい」「ワクチン募金という形で、世界の子どもの健康に役立ってほしい」といった気持ちをお持ちの方は、こうした方法も検討してみてはいかがでしょうか。

※ふらここでは寄付のお受付をしておりません。ご了承ください。
※「セカンドライフ」でのお受付状況は更新されている場合がございます。詳細については、「セカンドライフ」へ直接お問い合わせください。

五月人形を寄付するなら供養の可能性も踏まえて検討を

思い出の詰まった五月人形の処分に困ったときは、「寄付」という手段があります。お子さんの「厄」を引き受けたお人形を他の人に譲るのは望ましくないという意見もありますが、その場合は供養するとよいでしょう。寄付先は保育園や幼稚園などがありますが、募集のタイミングはさまざまです。「セカンドライフ」では年間を通して寄付を募集しているため、寄付に興味のある方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

※ご紹介した施設・サービス等の情報は2023年7月時点のものです。詳細は各公式HPをご確認ください。

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この記事の監修者
代表取締役 原 英洋

1963年東京生まれ。祖父:原米洲(人間国宝)、母:原孝洲(女流人形師)。慶応義塾大学経済学部卒業後、大手出版社・集英社に入社。1987年父親の急逝により、家業である人形専門店に入社。1988年専務取締役就任。2008年に独立して株式会社ふらここを創業。女性活躍推進活動に注力し、2015年に経済産業省『ダイバーシティ経営企業100選』の認定を受ける。
スタッフ全員に光をあてたチーム体制を大切にし、人形業界全体の再興を見据え、「お客様に望まれる商品が多く作られるようになれば、業界も元気が出てくる。その先駆けになるものづくりを進める」ことをモットーとし、日本の美しい文化を次世代に伝えていくことをミッションとする。

代表取締役 原 英洋