投稿日:2020年3月30日 更新日:2023年8月4日

五月人形 飾り方

五月人形の飾り方とは?設置場所や各部品の名称、手間なく飾れるふらここ商品もご紹介

5月5日の初節句に向けて五月人形の準備を進めている方のなかには、「正しい飾り方はある?」と気になっている場合もあることでしょう。なかには複雑なつくりのものもあるため、各部品の名称、基本の並べ方などをしっかりと把握しておけると安心です。

そこで、今回は五月人形を飾るうえで知っておきたい「おすすめの設置場所」について触れながら、特に部品の多い三段タイプの鎧飾における構成や名称、飾り方を詳しくまとめました。さらには、シンプル&コンパクトなつくりで手間なく設置・収納できるふらここの五月人形にも焦点を当て、飾り方やおすすめのアレンジをあわせてご紹介いたします。

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五月人形の設置場所は「リビング」がおすすめ!

まずは、五月人形に適した設置場所について知識を深めておきましょう。

かつては五月人形というと大きなサイズの三段飾りが主流で、格式高くスペースの広い「床の間」に設置するケースが主流でした。しかし、近年は床の間のある住宅は少なくなってきており、家族の目に触れやすい「リビング」に飾るご家庭が多い印象です。

なかには玄関に飾る方もみられますが、もし浴室との距離が近い場合は玄関への設置は避けるほうがよいでしょう。浴室が近いと湿気が高くなりやすい傾向があり、五月人形の劣化が早まることが懸念されるためです。

また、リビングであれば直射日光や空調の風が当たる場所を避けて設置すると、色あせや変色のリスクを軽減できます。

 

五月人形における「鎧飾(三段飾り)」の構成や部品をチェック

五月人形には「鎧飾」「兜飾」「大将飾」などのさまざまな種類がありますが、ここでは一例として特に部品の多い三段タイプの鎧飾における構成や名称についてご紹介します。

【1段目】

・五月人形…「病気や厄災から全身を守る」という意味や、「今年1年無事で成長できたことへの感謝」を表すため、鎧一式を飾ります。
・弓・太刀…いずれも「妖魔を退ける力」があるとされ、魔除けの意味があります。戦いの道具であることから、使わずに済むよう逆の位置(正面向かって弓が左、太刀が右)に飾ります。
・屏風(びょうぶ)…もとは風よけや仕切りでしたが、鎧が反射して美しく見えることや、風神雷神や竜などの絵柄が「縁起が良い」とされていることから五月人形とともに飾られます。

【2段目】

・軍扇陣笠(ぐんせんじんがさ)…戦には欠かせない「扇・太鼓・陣笠(じんがさ)」の総称で、「指揮を取り、軍を動かす」という意味があります。
・鯉のぼり…立身出世の象徴である鯉をかたどったのぼりで、「立派に成長するように」という意味が込められています。
・吹き流し…中国の「五行説」が由来となっている5色ののぼりで、魔除けや「健やかに成長してほしい」という意味が込められています。

【3段目】

・三台揃い(さんだいぞろい)…お供え物をかたどった「菖蒲(しょうぶ)・柏餅・ちまき」の総称で、「勝負」「尚武」と音が似ていること、子孫繁栄を表すこと、忠誠心の高さを表すことから飾られています。

注:並べ方は一例です。

 

鎧飾の基本的な飾り方

大きなサイズの本格的な鎧飾の場合は、大まかに「下半身→胴体→顔→足」の順番で飾り付けを行います。具体的な飾り方については以下をご参照ください。

1:櫃(ひつ)に佩楯(はいたて)・芯木(しんぎ)をセットし、鎧を着せる
鎧を座らせる櫃に、まず佩楯をセットします。佩楯の帯の両端を、櫃の中に入れてふたで挟んで固定します。この後ふたに鎧が乘るため、あとで調整できなくなるのでここでバランスを整えておきましょう。次にふたの上(少し手前)に芯木を置き、鎧の本体を着せます。鎧のバランスもここで整えておきます。

2:芯木の上部から面頬(めんぽお)をつるす
芯木の上部には溝やでっぱりがあるので、そこに面頬のひもをかけてつるします。この時、兜の眉庇(まびさし…つば部分)と少し重なるよう、ひもの長さを調整すると美しく見えます。

3:飾りを兜に差し込み、芯木の上にかぶせる
鍬形(くわがた)、竜頭(りゅうず)を兜に差し込み、芯木の上にかぶせて形を整えます。鍬形は2本の角が内側にカーブするように差し、左右を間違えないよう気をつけましょう。近年、竜頭はない兜が主流となっていますが、ある場合は兜に差し込みます。

4:両足を作り、櫃の前に並べる
毛履(けぐつ)に脛当(すねあて)を差し込んで、櫃の前に並べます。左右を間違えないよう注意しながら、バランスに気をつけつつ調整します。

5:全体のバランスを整える
鎧飾りを全体的に見直して、バランスよく整えます。左右に傾いていないか、正面を向いているか、お腹は出ていないかなど、微調整を繰り返しつつ整ったら完成です。

【ケース飾りの場合】

五月人形のなかには、ケースの中に付属品を飾る「ケース飾り」のタイプも存在します。購入時にケースが付いている場合もあれば、別売りのケースを購入してその中に飾る方法もあります。

ケース飾りには「ホコリが溜まりにくい」「小さなお子さまやペットが触れることを防げる」などのメリットがあるため、五月人形を長く綺麗に愛用したい方はぜひ注目してみるとよいでしょう。なかにはもともとケース内に飾り付けがされている商品もあり、飾る手間を省きたい方に向いています。

 

ふらここの五月人形は飾り付けが簡単!

三段の鎧飾のような昔ながらの五月人形は、豪華で迫力があるなどの魅力がある半面「飾り方が難しい」といった点が懸念されることでしょう。

「本格的な五月人形を手軽に飾りたい」とお考えなら、ぜひふらここのラインナップにご注目ください。ふらここでは大将飾・兜飾・鎧飾の3種類の五月人形を種類豊富に取り揃えており、どの種類・どの商品も「飾り方が簡単!」とご好評いただいております。

ふらここの五月人形における基本的な飾り方イメージについては、ぜひ以下の動画にてご確認ください。

ふらここの大将飾の飾り方はこちら>

ふらここの兜飾の飾り方はこちら>

ふらここの鎧飾の飾り方はこちら>

基本的には部品を箱から出して置いていくのみで、複雑な作業を伴うことなく簡単に設置できます。ただし、兜の袱紗を綺麗に整えようと思うと、慣れるまでは「難しい」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

以下では袱紗の整え方のポイントをご紹介するので、ぜひ飾り付け時の参考にしてみてください。(※以下は袱紗の飾り方の一例です)

【袱紗の飾り付けポイント】
1. 袱紗は角を前方にし、ひし形になる状態で「心木の上に袱紗の中央が来るように」して乗せます

2. ひし形状になっている袱紗の後方2辺に注目し、2辺の中央辺りを両手(親指と人差し指)でつまみ上げます

3. そのまま後ろに持っていき、つまみ上げた部分を片手にまとめてつまみます
 ※この時、心木の位置が袱紗の中央からずれないようにご注意ください
 ※前後の角の対角線上でつまむことをイメージされると後々綺麗にしやすいです

4. 片手で布をつまんだ状態のまま、もう片方の手で兜を乗せて袱紗を固定させます

5. 前方に出ている布をひし形に整え、後ろ側も綺麗に見えるように整えます

 

「より華やかに見せたい」という方は小道具もチェック

ふらここでは、五月人形をより一層華やかに見せられる小道具も数多くご用意しております。たとえば色とりどりのお細工物が揺れ動く「つるし飾り」をはじめ、お子さまのお名前が印字された「お名前旗」や「お名前札」、ミニサイズの鯉のぼり飾りなどがあります。

〇参考:「五月人形に添えたい小道具をご紹介!ふらここのオリジナル商品もチェック」>

飾り付けも、五月人形の脇に添えるのみで手軽に行えます。お祝いの場をにぎやかに演出したい方は、ぜひ小道具もあわせてチェックしてみてください。

〇五月人形×小道具のコーディネート例はこちら>

 

手間なく設置できるふらここの五月人形なら、毎年のお祝いがさらに楽しみに

豪華で迫力のある五月人形も素敵ですが、「飾り方が簡単なタイプが欲しい」とお考えならふらここの商品がおすすめです。コンパクトサイズでシンプルなつくりの五月人形をバリエーション豊富にご用意しており、手間なく手軽に設置していただけます。

ぜひ今回ご紹介したような小道具もあわせて取り入れて、お祝いの場を特別感たっぷりに演出されてはいかがでしょうか。

上質&おしゃれなデザインの商品が充実!ふらここの五月人形はこちら>

 

\ 準備や片付けをできるだけ楽にしたい人にオススメ♪ /


この記事の監修者
代表取締役 原 英洋

1963年東京生まれ。祖父:原米洲(人間国宝)、母:原孝洲(女流人形師)。慶応義塾大学経済学部卒業後、大手出版社・集英社に入社。1987年父親の急逝により、家業である人形専門店に入社。1988年専務取締役就任。2008年に独立して株式会社ふらここを創業。女性活躍推進活動に注力し、2015年に経済産業省『ダイバーシティ経営企業100選』の認定を受ける。
スタッフ全員に光をあてたチーム体制を大切にし、人形業界全体の再興を見据え、「お客様に望まれる商品が多く作られるようになれば、業界も元気が出てくる。その先駆けになるものづくりを進める」ことをモットーとし、日本の美しい文化を次世代に伝えていくことをミッションとする。

代表取締役 原 英洋