投稿日:2020年3月30日 更新日:2023年8月31日

五月人形

兜飾りの飾り方を解説!鎧飾りとの違いや意味、各部位の名称もご紹介

5月5日の端午の節句には、お子さんの健やかな成長を願って五月人形を飾ります。五月人形には兜飾り(かぶとかざり)や鎧飾り(よろいかざり)などいくつか種類がありますが、兜飾りに興味があるけれど違いや飾り方をよく知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

長く使う兜飾りを買うなら、事前によく役割や飾り方を知っておくとよいでしょう。この記事では、兜飾りの意味や各部位の名称、飾り方やふらここの兜飾りについて、具体的にご紹介します!

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兜飾りの意味って?鎧飾りとの違いは気軽に飾れるコンパクトさ

兜飾りに込められた意味は鎧飾りと同様で、「男の子が病気や事故などの災厄から逃れ、力強く成長してくれること」です。端午の節句には五月人形を飾ってお祝いしますが、大将飾りの他に、兜飾りか鎧飾りのどちらかを飾る人も多く、その兜や鎧には「男の子の身を守るためのお守り」という意味が込められています。

また、五月人形の中でも、兜飾りは兜だけのシンプルな飾り物です。一方、鎧飾りは兜だけでなく鎧も一式セットになっている大きめの飾り物。兜飾りはお祝いの飾りとしての役目をしっかりと果たしつつ、鎧飾りほど場所は取らないので、他のタイプの五月人形と比べて気軽に飾ることができる点が人気です。

 

兜飾りの名称を知ろう!各部位の由来もご紹介

兜飾りには、それぞれの部位に独特の名称がつけられています。背景やエピソードも交えつつ、各部位の名称をご紹介します。

・鍬形(くわがた)…前面に2本立つ、角(つの)のような装飾物。語源は「クワイの葉」のような形をしていることから来ていると言われる。
・竜頭(りゅうず)…鍬形同様、兜の前面にあしらわれる竜の形の装飾物。最近では付かないことも多い。
・鉢(はち)…頭部を覆うヘルメット部分。さまざまな種類があり、特に数枚の鉄板類をはぎ合わせて作った鉢は「合わせ鉢」と呼ぶ。
・吹き返し(ふきかえし)…兜の両端部分で、刀から顔を守るため・美しい細工を見せるために作られたもの。時代とともに身分の高い武士は前線に出なくなり、吹き返しも小さくなっていった。
・忍緒(しのびお)…兜を頭に固定するためのひも。「総角結び」「無双結び」などさまざまな結び方がある。
・芯木(しんぎ)…兜をささえる芯となる木。袱紗(ふくさ)で隠して使う。
・袱紗(ふくさ)…芯木にかける布。家紋や名前など、柄が入っている場合は柄を正面にして飾る。
・櫃(ひつ)…兜を収納・展示するための箱。4・6本の脚が付いているものもある。

 

兜飾りの飾り方~間違いやすいポイントもチェック~

兜飾りを購入したら、飾る前に正しい飾り方を知っておきましょう。兜飾りはシンプルな飾りですが、実は間違いやすいポイントもいくつかあります。

【基本的な兜飾りの飾り方】

前準備として、飾り始める前に兜飾りの置き場所を決めておきましょう。格式高いとされている「床の間」がベストですが、床の間がない場合は家族の集まるリビングなど、「皆がお子さんの成長を見守れる場所」が望ましいとされています。直射日光が当たらず、湿気の少ない場所だと兜が長持ちするのでおすすめです。飾りを汚さないよう、手に手袋をつけておき、しまう時に迷わないよう、箱から中身を出すときは写真や動画に撮っておくとよいでしょう。

1:櫃(ひつ)の上に芯木を乗せる
櫃の上面中央に、兜を支える芯木を乗せます。

2: 袱紗(ふくさ)を芯木にかぶせる
袱紗を芯木にかぶせ、袱紗の四隅のうち1つの角が正面に来るように調整します。前に垂れすぎないよう、袱紗が2枚ある場合は角が重ならないよう、全体のバランスを見ながら調整しましょう。

3: 鍬形や竜頭を差し込み、芯木に乗せる
兜に鍬形や竜頭を差し込みます。この時、鍬形はカーブが内向きになるように差し込みましょう。近年、竜頭がないタイプの兜飾りも増えているので、竜頭がない場合はそのまま芯木に乗せます。

4: 全体のバランスを整える
兜が正面を向いているか、左右に傾いていないか、忍緒や袱紗は整っているかなど、全体のバランスを見ながら整えます。

5:弓と刀を飾る
弓と刀が付属している場合は、正面向かって左に弓、右に刀を飾って完成です。弓は左手で持つことから、「武器を使わなくていいように」と、使う手とは逆の配置になっています。刀は「平和で刀を抜く必要がないように」との願いを込め、柄(つか)を下にして飾りましょう。

【間違いやすいポイント】

飾り終わったら、以下のポイントをチェックして間違いがないか確認しましょう。

・袱紗のかけ方(櫃に直接敷かず芯木にかけて、その上から兜を置く)
・弓矢と刀の位置(弓矢が向かって左、刀が向かって右)
・刀の上下(柄が下になるように飾る)

 

ふらここの兜飾りは、質が高いのに簡単・気軽に飾れて便利!

ふらここの兜飾りは、コンパクトで「収納タイプ」のものもあるなど、飾りつけや収納が楽なのが特徴です。収納タイプは全ての飾りを櫃の中にしまうことができ、しまう時も飾る時も場所を取りません。手作業で丁寧に作られたふらここの兜飾りは、気に入って一年中飾っている方もいるのだそう。毎年飾るならなおさら、簡単で気軽に飾れるのは大きなメリットですよね!

 

ふらここの兜飾りは飾りやすく高品質。毎年気軽に飾りたい方はぜひ!

兜飾りには「男の子の身を守るためのお守り」という意味が込められており、お子さんの健やかな成長を祝う為の飾りです。同じ五月人形である鎧飾りと比べてコンパクトで、毎年気軽に飾れるのがメリットと言えるでしょう。特にふらここの兜飾りは、手作りの質の高さはそのままに、コンパクトで飾りやすいサイズ感が魅力です。ご購入初年度(ご購入から次の10月31日まで)はアフターサービス無料なのも嬉しいポイントですね。兜飾りをお探しの方は、ぜひふらここの兜飾りを見てみてはいかがでしょうか?

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この記事の監修者
代表取締役 原 英洋

1963年東京生まれ。祖父:原米洲(人間国宝)、母:原孝洲(女流人形師)。慶応義塾大学経済学部卒業後、大手出版社・集英社に入社。1987年父親の急逝により、家業である人形専門店に入社。1988年専務取締役就任。2008年に独立して株式会社ふらここを創業。女性活躍推進活動に注力し、2015年に経済産業省『ダイバーシティ経営企業100選』の認定を受ける。
スタッフ全員に光をあてたチーム体制を大切にし、人形業界全体の再興を見据え、「お客様に望まれる商品が多く作られるようになれば、業界も元気が出てくる。その先駆けになるものづくりを進める」ことをモットーとし、日本の美しい文化を次世代に伝えていくことをミッションとする。

代表取締役 原 英洋